【MIRAI TOKYO】ミライをつくる尾久のシェアハウスに込められた思い

※この記事は田端本のクラウドファンディング企画のリターンとして取材をさせて頂いたものを掲載しております。

どうもさくさく(@pirorin39)です。

シェアハウスってみなさん住んだことはありますか?僕は一回もないのですが、今若い時に戻るとしたらシェアハウスに住むという選択をしてもよかったのではないかと思っています。今回紹介するのはおぐ銀座の近くにあるシェアハウス。週末に住民のみんなと一緒に商店街を買い物して自分たちの場所で楽しく過ごす、といったような妄想も膨らみます。また楽しいだけでなくいろんな価値観を感じることも出来るシェアハウスの「MIRAI TOKYO」を取材しました。

MIRAI TOKYOとは?

尾久にあるシェアハウス「MIRAI TOKYO」。全ての個室の部屋で16人住むことの出来る場所です。2020年5月現在で入居者が8人、うち7人が日本人、1人が台湾人、20代と30代が一緒に生活をしています。シェアハウスと言っても場所によって建物ももちろん違いますし、住民同士が全く交流しないような場所や女性だけの場所、コンセプトのあるだったり様々な種類のシェアハウスが存在しています。

ここ「MIRAI TOKYO」のオーナーであるカイトさんに今回はお話を聞きました。

オーナーのカイトさんはシェアハウス事業だけでなく教育研修、人材育成をメインにしたコンサルティングのお仕事や企業研修の企画、独立を考える個人の方のブランディング。ソムリエとして、シャンパーニュのインポーターさんのコンサルなど、比較的、幅広く活動をされています。

東尾久に戦前よりご縁があり、社員寮としてこの場所を使っていました。4年ほど前に役割を終えて次にどうしようかと考えていたところ医師であり、地域創生をしている友人から、シェアハウスのアイデアをもらったことをきっかけにシェアハウスの運営をはじめます。

東京都荒川区にミライをつくる基地をつくりました。暮らす、集う、学ぶ、「場」です。ここから、地域や世界に発信しながら、ミライをつくっていきます。

元々、秋田にMIRAI という地域の人が集まるスペースがありました。そこのオーナーが秋田の友人なのですが、「秋田の人が東京で学べる、働ける」という意味も込めて、MIRAIにTOKYOをつけた名前に。

2020年2月までは個人で管理をしていたのですが、たくさん人を増やすよりも、MIRAI TOKYOの「つながる」というコンセプトに共感してくれる人に住んで欲しかったのと、住民の人に必要以上のルールを作るよりも、自主的に大人としてのマナーと自由を持って生活してもらう方針でした。だんだんと希望者が増えて、個人の自主性だけでは管理が難しいなと思い始めるようになって管理会社としてパートナーになれる企業を探していたところ、ボーダレスハウスさんに出会いました。

ボーダレスハウス HPへ

これまでは「地方と東京」という範囲で考えていましたが、今は「日本と世界」というように枠組みが広がったシェアハウスになっています。

シェアハウスの良さとは?

シェアハウスは、価値観の違う人と住むということで、多様性を受け入れるということを肌で体験できると思います。

それは、「居心地がよい」ことばかりではなく、価値観の相違があったりすることもあるようです。一方で、自分とは違う発想をする人から学んだり、発想ができることもあります。その両方を体験できる場だと思います。

これからの社会には、そういう経験をあえてすることで、新しい物を生み出していく力が必要だと思います。

たしかに僕自身はシェアハウスには住んだことはないものの通常の生活をする上では絶対に出会えない人とたまたま会って話を聞いた時に刺激をもらったり、新たな活動をするきっかけが多いように思います。生活を一緒にしていく上でその人なりの価値観を深いところまで知れるというのはシェアハウスならではの良さなのかもしれません。

シェアハウスという事業は括りで分けると不動産業になってしまうのですが、不動産というよりも一緒に住んでコミュニケーションをとったりする経験が人を育てたりする人材育成の意味を持たせたいと思っているとオーナーのカイトさん。

元々は航空会社に勤めていたこともあり、海外の人と一緒に仕事をする機会が多く英語とフランス語ができることや国籍や人種などの壁を持っておらず異文化への関心が高いこともあり今のシェアハウスへと繋がっていきます。理想は日本人と外国人が半分ずつ、男女も半分ずつになっていろんな交流が生まれればと考えています。 

ミライをつくるとは?

オーナーのカイトさんのホームページにも書かれているこの「ミライをつくる」という言葉。

未来というのは、「今」どのような思いで、行動するか?によって作られると思っています。私自身が人材開発が専門なのですが、会社や団体の枠に縛られず、「人が成長する」ことに関わっていることが好きだと気づきました。

また、元々、企業で企業理念を作る仕事もしていました。 企業でも個人でも、ミッション(やるべきこと)、ヴィジョン(どんな世界を作るのか)などの軸がないといけないと思っています。それで、私の仕事、生きる意味みたいなのを掘り下げた時にその言葉にたどりつきました。

あえてのカタカナにしてる
何もなかったことから作ってる
今どんなことを考えてるのかによって変わるもの
何のために今の仕事をしてるのか・未来を作るために

  今よりも、もう一歩、進んで良い世界を作るという気持ちを持っている人増やしたい。そういう人を育てることで、どんどん思いを一緒にする人が増えていって欲しい。ミライとカタカナにしたのは、そこ言葉の意味の自由度を上げるということです。MIRAI TOKYOをつくることと、自分や周囲の人の未来を考えること、それが社会全体の未来にも続くという願いを込めています。

今後この地域にどんな風になってほしい?

正直、変わらないで欲しいです。おしゃれな駅も、チェーン店も、大規模店舗もできないで欲しい。

今はどんな商業施設に行っても、都会でも、地方でも、入っているお店もほぼ一緒です。駅は古いものが取り壊され、綺麗だけれど、個性の無い建物に変えられてします。私は田端駅の改札を入って、ホームを見下ろした風景が、たまらなく好きです。どことなく、ヨーロッパの駅の雰囲気があるとも思っています。よく見ると細かい作りにも工夫があります。これは、田端とJRの繋がりに由来しているのかもしれませんが、鉄道が好きな人が作った駅の傑作だなと思っています。この雰囲気がずっと残れば、間違いなく、山手線内で唯一無二の「個性的な駅とその周辺のまち」になると確信しています。

乗降客が少ないとか、乗り継ぐ線が無いとか、むしろそこを逆手にとって、田端の価値は上がっていくと思っています。 

また、まちづくりのためには、特徴のある個人商店がいつまでも元気で商売をして、人情味のある気質が引き継がれることを望んでいます。後継ぎの課題など色々あると思いますが、田端尾久の元々の地元の人と、新しく移り住んできた人たちが、繋がって、お互いのアイデアを出し合って、この街の個性を守っていって欲しいです。

シェアハウスと聞くとテレビ番組のイメージだったり、不動産投資のイメージが強かったのですが今回「MIRAI TOKYO」のオーナーであるカイトさんを取材させていただき、色んな場所をあることを知りました。人を育てたいという思いが特にカイトさんならではですし、共同生活をしていく中で成長していくというのは目からウロコでした。家を選ぶ選択肢としてシェアハウスもありだなと思いましたし、若い時にこんな素敵な話を聞いていれば僕も「MIRAI TOKYO」のような場所に出会えていたかもしれません。またこの街を守っていくべく若い人たちにどんどんチャレンジが出来る環境を作っていくことも必要なのではないかと思いました。

人を育てるシェアハウス「MIRAI TOKYO」。ぜひ興味ある方は住んで共同生活をしていく中で新しいことを学び、自分のミライをつくって欲しいものです。 

MIRAI TOKYO 施設概要

施設名:MIRAI TOKYO(BORDERLESS HOUSE 上野田端3)
家賃:72000円〜
アクセス:山手線田端駅徒歩12分、舎人ライナー赤土小学校前徒歩4分
入居:最大16名まで
施設:個室、禁煙
共有スペース:乾燥機、冷蔵庫、ケトル、DVDプレイヤー、バルコニー、電子レンジ、トイレ、プロジェクター、トースター、炊飯器、洗面台、シャワールーム、洗濯機、駐輪スペースあり(バイク駐車不可)、テレビ

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