【谷田橋薬局】薬を売るだけが仕事じゃない!街の薬局の大事な役割とは?

※この記事は田端本のクラウドファンディング企画のリターンとして取材をさせて頂いたものを掲載しております。

どうもさくさく(@pirorin39)です。

あなたが薬局に行く時はどんな時ですか?腰の調子が悪い時、痛み止めを買う時、シャンプーを買う時など色んな場面が考えられると思います。薬局と聞いて多くの人は大手のチェーン薬局を想像すると思います。でも街をよく見てみると個人薬局があることにふと気づく時があります。今回は田端の街の薬局『谷田橋薬局』を取材してきたのですが、チェーン店とは違った街の薬局の重要さを聞くことができました。

谷田橋薬局とは?

谷田橋薬局はJR田端駅北口を出てから左にまっすぐ徒歩で7分程度の場所にある街の薬局。大正15年と来年で95年を迎える老舗の薬局です。お薬を調剤したり、医薬品や漢方を売ったり街の人のために100年近く続けています。

店長の羽鳥庸子(はとりみちこ)さんで三代目。祖父から代々引き継がれてきました。

店内には昔使われていた仕事着が飾られています。大正15年からやられている薬局とのことで、谷田橋薬局にはかつて田端に住んでいた芥川龍之介も通っていたことが帳簿にも残されています。

スタッフには明るい人が多く、母親を含めた4人で経営をされています。

お店には庸子さんが書いた谷田橋通信やPOPなどが特徴的な谷田橋薬局。かわいい。

店長の庸子さんは以前は他の薬局にも勤めていた経験もあり、他の場所も色々見てきた間に生まれた田端の環境の良さに気づき谷田橋薬局に戻って引き継ぐことを決意しました。

谷田橋薬局さんが今、大事にしたいと思っているのは近年、注目されている予防医学という考え方。

予防医学とは、簡単にいうと「病気にかからないように未然に防ぐ」ということです。病気にかかってから治すのではなく、病気になりにくい体を作っていき健康を維持することを目的にしています。糖尿病などの生活習慣病といわれる病気は生まれたときにかかっているものではありません。からだの声に耳をすませていれば、未然に防げるものも多いとのこと。

庸子さんもお酒を飲むのが好きなのですが、次の日にはしっかりと体をフォローしたりサプリメントなども愛用しています。

大手チェーン薬局と街の薬局の違いは?

薬局と聞くと処方箋と市販の医薬品を売っているイメージだったのですが、実際にはどんな仕事をしているか聞いてみました。

メインの売り上げとなるのは処方箋となりますと店長の庸子さん。

その他には湿布や目薬、痛み止めなど大手チェーン薬局などでも売っている医薬品の販売ももちろんしています。

街の薬局で話を聞く中で一番印象的だったのが、相談を受けることが多いということ。

薬局の人に相談ってなんか気軽に出来ないし、忙しそうだからあんまり話を聞くことが出来ないイメージだったのですが、街の薬局は違います。ひざの調子がちょっと悪いとか、体の調子がなんかちょっとよくないけど病院に行くほどでもない、なんて時ありますよね。そんなちょっとした悩みや質問とかを気軽になんでもしていいと言います。この谷田橋薬局に来るお客さんは雑談を含みながら体の調子の話をしたりする人が多いとのこと。

地域の人たちにもっと気軽にきて欲しい

相談したからといって相談料を取られることはもちろんありません。その時、その人にあった商品を提案してくれるのです。一人一人のお客さんのことを一緒に考えてくれます。これは年配の方達がチェーン薬局に行かず、個人薬局に通う理由がわかったような気がします。

僕もそうなんですけど街の薬局って若い人たちは全然いかないんですよね。ちょっと入りづらいイメージもあるし、値段もチェーン店よりは少し高いので、警戒していましたが自分に合うのかわからない無駄な買い物をするよりよっぽどいいですね。もちろんチェーン店にはチェーン店の良さがあるので使い分けをするのが上手な薬局との付き合い方と言えるでしょう。

ちなみに角地で場所柄なのかもしれませんが、道を聞かれることも多いみたいです。街に密着した個人薬局として田端の人たちに愛されています。

実際に相談してみた

冷え性で悩んでいる僕の奥さんが実際に谷田橋薬局店長の庸子さんに相談してみました。

奥さん:「冷え性で悩んでいるんですけどどうすればいいですか?」

庸子さん:「体を冷やしてる原因ってなにかわかる?」

奥さん:「冷たいものが大好きなんです。それがもしかしたら原因かなと。」

庸子さん:「それがわかってるなら改善できるよ!体に悪いと思っていることを全部箇条書きで書き出してみるといいよ!でも全部一気にやめるとストレスが溜まっちゃうから一個ずつやっていくのがいい。」

奥さん:「なるほど、たしかにそれはやったことがなかったです。私に向いてるかもしれないやってみます。」

庸子さん:「冷え性って色んな原因があるし、人によっても何が悪いかも違うからいろいろ試してみるといいかもね。」

といったように谷田橋薬局のみなさんは明るく対応してくれます。取材している時に他のお客さんとの会話も少し聞いたのですが、お客さんとの距離感がすごい近くてお客さんもみんな知り合いのような印象を受けました。

薬局と聞くと薬を買う場所というイメージが強かったのですが、個人薬局の良さはこういった相談からちょっと気になるカラダのことなど様々な話を聞くことが出来ます。相談を気軽にできる田端の街の薬局の『谷田橋薬局』。自分のカラダのことを考えるきっかけにもなりました。田端のみなさんが健康でありますように。

※この記事は田端本のクラウドファンディング企画のリターンとして取材をさせて頂いたものを掲載しております。支援していただきありがとうございました。

店舗情報

営業時間:平日 9:00~20:00  土曜 9:00~14:00
定休日:日曜・祝日・年末年始
住所:東京都北区田端2-1-17
TEL:03-3821-8669
FAX:03-3823-6730
※電子マネー及びクレジットカード利用可。FAXでの処方箋も受け付けております。

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